建築コスト高騰時代の救世主!初・・・

コラム

購入中古戸建

建築コスト高騰時代の救世主!初めて家を買う方に優しい中古戸建入門

建築コスト高騰時代の救世主!初めて家を買う方に優しい中古戸建入門

建築コスト高騰で新築住宅が手の届かない今、注目されるのは「中古戸建」! 特に令和2年以前で築10年以内の物件は建築コスト高騰前に建てられており、価格面でお得なうえ、新築同様の設備や耐震性能を備えています。住宅ローンの負担を抑えながら、快適な住まいを手に入れられる点が魅力です。はじめての方でも安心して購入できるように、この記事では「中古戸建」が選ばれる理由や賢い購入ポイント、資産価値を維持するコツまで詳しく解説します。予算を抑えつつ理想の住まいを手に入れる方法を知りたい方は、ぜひ最後までお読みください。今こそ「中古戸建」で賢い住まい選びを実現しましょう!

 

 

建築コスト高騰が続く今、中古戸建が注目される背景と理由

近年、建築コストの高騰が続いており、新築住宅価格は急激に上昇しています。2024年7月時点の首都圏(23区内)における新築分譲住宅の平均価格は6,900万円を超え、前年比約1.3%の増加が報告されています(アットホーム調べ)。この背景には、建築資材費や労務費の上昇が大きく関係しており、住宅購入を検討している層にとって経済的な負担が増大している状況です。

 

一方で、「中古戸建」は建築コスト高騰の影響を受けにくい選択肢として注目されています。築10年以内の物件は新築に近い性能や設備を保ちながらも、購入価格を大きく抑えることができ、経済的メリットが高い点が魅力です。

 

新築住宅価格の高騰による住宅選びの変化

新築住宅の価格高騰は、多くの住宅購入希望者にとって深刻な問題となっています。2020年以降、ウッドショック・紛争・円安の影響で新築分譲住宅の価格が急激に上昇し、ウッドショック前の価格と比べて2割前後高騰しており、予算を超えるケースが増えています(国土交通省データより)。

不動産価格指数 住宅 令和6年8月分

この結果、住宅購入希望者の間で「手頃な価格で性能が良い物件」を求める傾向が強まりました。中古戸建は、特に平成26年(2014年)から令和2年(2020年)に建てられた物件が狙い目です。この時期は建築コストが比較的低く抑えられており、築浅で構造や設備の品質も高い物件が多く流通しています。また、追加のリフォーム費用が少なく済むことも、購入者にとって大きな利点です。

 

資材価格や労務費上昇がもたらす影響

建築コストの上昇には、資材価格と労務費の高騰が深く関わっています。鉄鋼価格は2020年比で約1.5倍に上昇し、木材価格はウッドショックの影響(第三次ウッドショックは2020年末頃から2023年にかけて)により2021年には前年比約2倍に急騰しました(一般財団法人建設物価調査会調べ)。そして、2022年2月24日ロシアによるウクライナ侵攻、コロナ禍が明けての経済活動の再開による原油供給のひっ迫、さらには円安や人件費の高騰などが立て続けに発生した事により、このような資材価格の急上昇は新築住宅の建築費を押し上げる要因となりました。

 

一般社団法人 日本建設業連合会が公表している『建設工事を発注する民間事業者・施主の皆様に対するお願い(2024年11月版)』においては、溯ること4年弱で全建設コスト(平均)は21~25%上昇という事が書かれています。また、各工程、各資材がどの程度価格が上昇しているかも記載されているので是非参考にしていただきたく思います。

建設技能労働者の労務単価の上昇

建設工事の資材価格高騰

引用元:一般社団法人 日本建設業連合会 建設工事を発注する民間事業者・施主の皆様に対するお願い(2024年11月版)より一部抜粋

 

ここから更に5年間猶予されていた【建設業の働き方改革】が2024年4月より始まり、建築業界における慢性的な人手不足が労務費の上昇を招き、今後も人件費の高騰は続くものと思われます。

これにより新築住宅の価格が一層高騰し、購入を断念する層が増加しています。

 

一方で、中古戸建はこうした資材価格や労務費高騰の影響を受けにくい点が大きな魅力です。特に築10年以内の物件は、耐震性や断熱性能に優れているため、長期的なメンテナンスコストを抑えることが可能です。加えて、立地条件の良い物件は将来的な売却や賃貸としても高い需要が期待でき、資産価値が維持されやすい傾向にあります。

 

 

中古戸建の魅力:コストパフォーマンスと資産価値

中古戸建は、新築住宅と比較して購入費用を大幅に抑えられる点が最大のメリットです。愛知県の最新データでは、新築分譲住宅の平均購入価格が3,298万円程度(静岡県は3,133万円)であるのに対し、中古戸建は2,796万円(静岡県は1,814万円)となっています。これは約500万円程度の価格差(静岡県は約1,300万円)にあたり、購入者の予算に大きな余裕をもたらします。築10年以内の物件であれば、建築資材や労務費の高騰が起こる前に建てられているため、新築同様の品質を維持しながらコストパフォーマンスの高い住まいを手に入れることが可能です。さらに、必要に応じてリフォームやリノベーションを行えば、資産価値の維持・向上が期待できます。

愛知県新築中古成約・在庫価格推移

静岡県新築中古成約・在庫価格推移

引用元:公益社団法人 中部圏不動産流通機構 中部圏市場動向 愛知県・静岡県のデータを一部抜粋

 

築10年程度の中古戸建が持つコスト面での強み

築10年程度の中古戸建は、建築コスト高騰前に建てられた物件がほとんどであり、新築住宅と比べて価格が抑えられるのが特徴です。次に購入価格に加え、土地面積も中古戸建の方が広い傾向があります。愛知県の成約データによると、新築戸建の平均土地面積は139.9㎡(42.3坪)に対し、中古戸建は182.6㎡(55.2坪)です。同様に静岡県では、新築戸建が176.9㎡(53.5坪)、中古戸建が257.1㎡(77.7坪)と、面積の差が明確です

 

これは建物価値が時間の経過とともに減価償却される一方で、土地は資産としての価値が維持されやすいからです。特に将来的に売却を考えた場合、土地面積が大きい方が資産価値を維持しやすく、売却時にも有利になります。また、広い土地は庭や駐車スペース、建替え時の自由度といった点でも大きな魅力です。

 

また、築浅物件ではエアコンや照明器具、カーテンといった設備が(売主様のご厚意で)そのまま付いていることもあり、新たな購入費用が発生しないケースもあります。さらに、耐震性能や断熱性能についても現行の基準に適合していることが多く、安心して居住を開始できます。特に最近の住宅では断熱材や窓の性能が向上しており、光熱費を大幅に削減できる点も見逃せません。

 

軽微なリフォームを行う場合でも、壁紙の交換やフローリングの張り替えなど費用を抑えた改修で住まいの印象を一新できます。これにより、新築に近い快適な生活環境を限られた予算内で実現することができるのです。

 

リフォームやリノベーションによる資産価値の向上

中古戸建の魅力の一つは、リフォームやリノベーションを通じて資産価値を維持・向上できる点です。例えば、内装の壁紙や床材を交換するだけでも、1部屋あたり10–20万円程度で住まいの印象が大きく変わります。水回り設備(キッチンや浴室)の交換には50–100万円程度かかりますが、機能性やデザインを現代風にアップデートすることで住み心地が向上し、購入後は快適に過ごす事ができます。

 

さらに、大掛かりなリフォームとして間取り変更や耐震補強工事を行うことで、生活動線の改善とともに建物の安全性を向上させることが可能です。外壁塗装や屋根の張り替えといった外装リフォームも、100–200万円程度の費用はかかりますが、建物全体の耐久性を高め、長期的なメンテナンスコストを削減する効果が期待できます。

 

今だからこそ!リフォーム無しや簡単な表層リフォームで済ませたい

現在、建築資材や労務費の高騰が続いているため、大規模なリフォームはかつてないほど費用が高騰しています。2020年から2023年の間で、木材価格は約2倍、鉄鋼価格は1.5倍にまで上昇し、リフォーム工事にかかる労務費も約20%上昇しました(建設物価調査会調べ)。このため、大規模な改修を前提とする中古住宅は購入後の費用負担が大きくなる可能性があります。

 

一方、築10年程度の中古戸建は、大掛かりなリフォームを必要としない物件が多く、クロスの貼り替えやフローリングの補修といった表層的なリフォームのみで住み始めることができます。例えば、クロスの貼り替えは1部屋あたり5–10万円程度と手頃な費用で済み、室内を明るく一新することが可能です。表層リフォームは工事期間も短く、入居までの時間を大幅に短縮できるため、経済的・時間的な負担を抑えながら快適な住環境を手に入れられます。

 

その結果、築浅の中古戸建は初期費用を抑えつつも、資産価値を維持しやすく、コストパフォーマンスに優れた選択肢として注目されています。現状の建築コスト高騰やリフォーム費用の増加を考慮すると、今こそ「リフォームなし、もしくは表層リフォームのみで済む物件」を賢く選ぶことが求められます

 

 

新築と中古戸建を徹底比較!数字で見るその違い

住宅購入を考える際、新築住宅と中古戸建のどちらを選ぶべきかは多くの人にとって重要な検討事項です。新築住宅は最新の設備や仕様が魅力的ですが、近年の価格高騰が購入者にとって大きなハードルとなっています。例えば、2023年時点で全国平均の新築分譲住宅価格は約4,500万円で、都市部では5,000万円を超えるケースも珍しくありません。一方で、中古戸建は価格が安定しており、住宅ローンの負担軽減や予算の有効活用が可能な選択肢として注目されています。

 

以下では、新築住宅と中古戸建の価格推移や住宅ローン負担の違いを具体的な数字を用いて比較し、それぞれのメリットについて詳しく解説します。

 

新築住宅価格の推移と中古住宅の安定性

新築住宅の市場は価格高騰と住宅ローンの金利上昇の影響を強く受けており、成約件数の大幅な減少が見られます。例えば、新築分譲戸建の中部圏における成約件数は2023年から2024年にかけて大きく減少しており、最新データでは前年同月比で約45%減少しています。一方、価格自体は高止まりしており、購入者にとって新築住宅の取得は依然として高いハードルとなっています。

中部圏市場動向成約分析

引用元:公益社団法人中部圏不動産流通機構 中部圏市場動向 月例速報 マーケットウォッチより一部抜粋

(中部圏:愛知県、静岡県、三重県、岐阜県、福井県、石川県、富山県の7県の事を指します)

参考記事⇒【危機】建売住宅の売れ行きに急ブレーキ、「建売氷河期」到来か

 

 

これに対し、中古戸建市場は安定した動きを見せています。成約件数は前年同月比で約10%以上増加しており、市場全体が活性化していることがわかります。価格面でも大きな変動がなく、安定した水準を保っています。この安定性は、すでに建築が完了しているため、建築資材や人件費の高騰の影響を直接受けにくいことが背景にあります。

 

中古戸建は上記の点で新築分譲戸建と比べて優位性があります。すでに完成している建物であるため、建築資材や労務費の高騰の影響を受けにくく、価格が安定しているのが特徴です。例えば、築10年以内の中古戸建は新築住宅と比較して2割から3割ほど安価で購入できることが多く、地域の市場相場に基づいた価格設定がされるため、急な価格変動の影響が少ない点が魅力です。また、中古物件は既存の建物を購入するため、購入時点での予算を明確に立てやすいという利点もあります。

 

中古戸建購入がもたらす住宅ローン負担の軽減

中古戸建を選ぶことで、住宅ローンの負担を大幅に軽減することが可能です。例えば、愛知県における新築分譲住宅の平均購入価格は約3,300万円であるのに対し、中古戸建は約2,800万円と、500万円の差があります。この差額は、住宅ローンを通じた総返済額に大きく影響します。

金利上昇が懸念される中でやるべきことは【借入額を減らす事】です

金利上昇懸念がある昨今ですが、やるべきことは色々あります。その中で私が重要視しているのは、金利の低い住宅ローンを選ぶことでもなく、固定金利を選ぶ事でもなく、借入期間を短くする事でもなく、ズバリ【借入額を減らす事】であると考えています。これは単に自己資金を増やしましょうという事ではなく、物件の種別によって借入額を減らすことができます。それが今回のコラムの主旨であります。新築分譲住宅を検討されている方は、良質な中古戸建を選ぶことで借入額を大幅に削減する事が出来ます。これから数年間から十数年間は『金利がある世界』になります。自己防衛のためにも選択肢の幅を是非広げてください。※下記コラムも読んでください。

いよいよ変動金利も0.15%上昇!住宅ローンの返済額を早急に確認しよう

 

具体的に35年ローン(金利1.0%)でシミュレーションすると、新築住宅では月々の返済額が93,154円ですが、中古戸建では79,039円と、毎月約14,000円の差が生じます。年間で約17万円、35年間で約600万円の総返済額を削減できる計算です。この削減額は、教育費や将来のリフォーム費用として活用できるため、家計に余裕をもたらします。

 

さらに、中古戸建は住宅ローン減税の対象となるケースが多く、特に築10年以内の物件であれば、現行の耐震基準や省エネ断熱基準を満たしていることが一般的です。このため、購入後に税制優遇措置を受けることで、実質的な購入コストをさらに抑えることが可能です。

 

住宅ローン減税についてはコチラ⇒2024-2025年住宅ローン減税の全貌を解説:控除額、適用条件、手続き方法

  新築/中古 住宅種類 居住年(2024年・2025年) 控除率 控除期間
借入限度額

新築等

※1

認定住宅 4,500万円(409.5万円) 0.7% 13年
ZEH水準省エネ住宅 3,500万円(318.5万円)
省エネ基準適合住宅 3,000万円(273万円)
上記以外の住宅 2,000万円(140万円)※2 10年
既存住宅

認定住宅・ZEH水準省エネ住宅・

省エネ基準適合住宅

3,000万円(210万円) 10年
上記以外の住宅 2,000万円(140万円)

※1 購入再販住宅も含む。※2については控除期間が10年です。

 

リフォーム費用についても、住宅ローンと組み合わせることで柔軟な資金計画が可能です。例えば、内装の壁紙張り替えは1部屋あたり約5万〜10万円、水回り設備の交換はキッチンで50万〜100万円程度、浴室では70万〜120万円程度が一般的な相場です。また、外壁や屋根の補修を行う場合は100万〜200万円程度かかるケースが多いです。

これらのリフォーム費用を中古戸建購入時に住宅ローン一本化して資金計画をするか、リフォームローンとして別枠で組むかは、借入期間や金利によって検討する必要があります。多くの方は住宅ローンと一本化して組まれることが多いですが、私はリフォーム費用が少額であったこととリフォームローンの手数料が不要であったので、信販系のリフォームローンを短期で借りて返済しました。

 

どちらを選ぶべきか?

新築住宅と中古戸建には、それぞれに異なる魅力があります。新築住宅は最新の設備や高い性能を誇る一方で、価格の上昇が続くため、経済的な負担が大きいです。一方で、中古戸建は価格が安定しており、住宅ローンの負担軽減や予算の柔軟な活用が可能です。

 

予算に限りがある場合や、コストパフォーマンスを重視する場合には、中古戸建を選ぶことが現実的で賢明な選択肢となるでしょう。特に築10年以内の物件であれば、耐震性や断熱性能などの基本的な品質が担保されているため、リフォームを最小限に抑えつつ、快適な住環境を手に入れることが可能です。

 

どちらを選ぶにしても、購入前に十分な調査とシミュレーションを行い、自分のライフスタイルや将来設計に合った住まいを選ぶことが大切です。

 

 

失敗しない中古戸建選び:購入前に知るべきポイント

中古戸建の購入を検討する際には、新築住宅とは異なる注意点がいくつかあります。新築住宅は最新の設備や保証期間が魅力ですが、その分価格が高く、経済的な負担が大きい傾向があります。一方、中古戸建は比較的安定した価格で購入できるため、予算を抑えた住まい選びに適しています。ただし、中古戸建には固有のリスクもあるため、購入前の慎重な準備が不可欠です。本章では、失敗しない中古戸建選びのための重要なポイントを解説します。

先に築10年未満の中古戸建の場合の話をします。分譲主(または住宅会社)の保証が引き継ぐことができるかを確認しましょう。

 

10年保証とは?

新築住宅を購入した場合、建物に重大な欠陥(瑕疵)があった場合に、建築会社などが10年間責任を持って修理してくれる制度です。2000年4月に施行された「住宅の品質確保の促進等に関する法律(品確法)」に基づいています。

 

この保証ですが【転売特約】が付されている場合、注文者(売主)の保証を第三者(買主)に引き継ぐことができます。

なお、この特約は100%付いている訳ではありませんので、売主に依頼して保証書や保証約款を確認してもらい、保証が引き継ぎ出来るかどうかを事前に確認しておくことが大切です。

保証が引き継げる場合は、請負者(住宅会社)や分譲主に連絡の上、所定の手続き(有償点検など)をすすめましょう。

 

保証残存期間にもよりますが、引き継ぎが出来れば、購入者はかなり安心できると思います。

 

 

構造や耐震性能、修繕履歴などの確認事項

中古戸建を購入する際には、建物の状態や性能を正確に把握することが重要です。建物の品質は住み心地や将来の維持費に直結するため、慎重な調査が欠かせません。以下に、具体的な確認事項を詳しく説明します。

  • 構造の安全性

中古戸建が「木造」や「鉄骨造」など、どのような構造で建てられているかを確認します。木造の場合は、特に耐震性能や老朽化の程度を詳しく調べる必要があります。劣化した部分があれば、修繕が可能かどうかも検討することが重要です。

  • 耐震性能

中古戸建の建築年によって、耐震基準が異なります。2000年に耐震基準が改正されたため、この年以降に建てられた物件は現行基準を満たしていることが多いです。それ以前の物件は耐震診断を受け、必要に応じて補強工事を計画することが求められます。

  • 修繕履歴

修繕履歴がある物件は、管理が行き届いている可能性が高く、購入後の予期せぬ出費を減らすことができます。例えば、外壁や屋根の定期的なメンテナンス、給排水設備の交換が数年前に実施されている場合は、建物全体の耐久性が高いと考えられます。こうした履歴を確認することで、安心して長期的に住む計画を立てることができます。

  • インスペクション(建物診断)

購入前に建築士や専門家によるインスペクションを依頼することで、目視では気づかない問題点を把握できます。例えば、基礎部分のひび割れ、シロアリ被害、断熱材の劣化、柱や梁の腐食といったリスクが発見されることがあります。これらの情報をもとに修繕計画を立てることで、購入後の予期せぬ出費を回避できます。

 

インスペクションや既存住宅売買瑕疵保険については、下記のコラムで詳しく説明しています。是非ご確認ください。

既存住宅の安全性チェック:ホームインスペクション入門

中古住宅購入のリスクと既存住宅売買瑕疵保険という回避策

 

専門家に依頼するメリットとタイミング

中古戸建の購入は、新築住宅に比べて確認すべき事項が多いため、不動産会社や建築士などの専門家に相談することが推奨されます。以下に、専門家に依頼するメリットとタイミングについて説明します。

  • 適切なアドバイスを受けられる

不動産会社や建築士は、物件選定から価格交渉、契約書の確認まで幅広くサポートを行います。また、法的リスクの調査や市場価格の妥当性の評価を通じて、購入者が安心して取引を進められるよう支援します。特に、初めて中古戸建を購入する方にとって、専門的な知識を活用できるのは大きなメリットです。

  • インスペクションの実施

インスペクションを通じて、建物内部の不具合や修繕が必要な箇所を特定できます。これにより、購入前に必要なリフォーム費用を見積もることができ、将来的な予算計画を立てやすくなります。

  • 購入タイミングの見極め

不動産市場は季節や経済状況によって変動するため、適切な購入タイミングを見極めることが重要です。不動産会社は市場動向に精通しているため、購入時期のアドバイスを受けることで、価格交渉を有利に進めることができます。

  • リフォームや耐震補強の相談

購入後のリフォームや耐震補強についても、専門家のアドバイスを受けることで効率的に進められます。例えば、耐震補強には目安として150万円、内装リフォームには1部屋あたり10万〜20万円、水回り設備の交換にはキッチンで50万〜100万円、浴室で70万〜120万円程度の費用がかかることが一般的です。これらの費用を事前に把握することで、予算内で理想の住まいを実現する計画が立てやすくなります。

 

中古戸建の購入は、新築住宅とは異なる複雑さがありますが、専門家の力を借りることで不安を解消し、理想の住まいを手に入れることが可能です。十分な準備と情報収集を行い、失敗のない購入を目指しましょう。

 

 

未来志向の住まい選び:中古戸建が持つ持続可能性と市場動向

現代社会では、住まい選びにおいても環境や持続可能性を重視する傾向が強まっています。中古戸建は、新築住宅に比べて環境負荷を軽減できる選択肢として注目されています。例えば、新築住宅では建築時に大量の資材が必要となり、それに伴う製造・運搬・廃棄の過程で多くのCO2が排出されます。一方、中古戸建の購入は既存の建物を活用するため、新たな資材の使用を最小限に抑えられ、資源の消費を大幅に削減します。本章では、中古住宅市場の今後の展望と、環境に優しい家を選ぶことの重要性について解説します。

 

中古住宅市場の今後の展望

中古住宅市場は、近年その規模と需要が拡大しており、今後も成長が期待されています。この成長の背景には、新築住宅の価格高騰や人口減少による住宅需要の変化が挙げられます。また、政府の政策支援として、既存住宅の流通を促進する『住宅ストック維持・向上促進事業』や、住宅ローン減税の適用範囲の拡大といった取り組みが行われています。さらに、中古住宅購入時には登録免許税や不動産取得税の軽減措置が適用され、経済的なメリットがある点も市場の活性化を後押ししています。

日本の住宅は長持ちしない?

引用元:国土交通省 『長持ち住宅の手引き』より一部抜粋

 

  • 需要の増加

日本の人口減少や空き家問題に対応するため、既存住宅の利活用が進められています。政府の政策支援としては、既存住宅の流通促進を目的とした「住宅ストック維持・向上促進事業」や、住宅ローン減税の適用範囲拡大などが挙げられます。また、税制優遇の具体例として、中古住宅購入時の登録免許税や不動産取得税の軽減措置があり、これらにより中古住宅市場が活性化しています。

  • 価格の安定性

中古住宅は新築住宅と異なり、価格が安定している点が魅力です。特に、築10年以内の物件は品質が高く、コストパフォーマンスに優れた選択肢となります。

  • リノベーション需要の増加

中古住宅を購入後にリノベーションすることで、自分好みの住空間を作り出すニーズが高まっています。例えば、古い和室をモダンなリビングルームに改装する、キッチンをアイランド型に変更する、または断熱性能を高めるリフォームなどが人気です。この動きは、若い世代を中心に市場の拡大を後押ししており、特にDIYリノベーションやエコ素材を使用した改修が注目を集めています。

  • 市場の透明性向上

不動産取引の透明性を高めるため、インスペクションの推進や修繕履歴の公開が進められており、安心して取引できる環境が整いつつあります。

中古住宅市場は、新築住宅の価格高騰や人口減少の影響を受けながらも、リノベーションや税制優遇による需要増加で堅調な成長を続けると予測されています。

 

環境に優しい家を買うことの大切さ

住まい選びにおいて、環境への配慮は今後さらに重要な要素となるでしょう。中古戸建は、新築住宅に比べて建築資材やエネルギーの使用を抑えることができ、環境に優しい選択肢です。

  • 建築資材の再利用

中古住宅の購入は、すでに建てられた建物を再利用するため、新たな建築資材の使用を減らすことができます。これにより、森林伐採や資源採掘といった環境への負荷を軽減できます。

  • CO2排出削減

新築住宅を建設する際に発生するイニシャルCO2排出量は多大です。一方、中古住宅を購入することで建設プロセスそのものを省略でき、これらのCO2排出を回避し、結果的に環境負荷を大幅に削減できます。

  • 省エネリフォームの推進

中古住宅に省エネ性能を向上させるリフォームを施すことで、エネルギー消費を大幅に削減することが可能です。断熱材の追加や高性能窓の導入により、冷暖房の効率が向上し、電力消費を抑えられます。

  • 地域経済の活性化

中古住宅のリノベーションを地元の工務店や職人に依頼することで、地域経済の活性化にもつながります。例えば、地域密着型の工務店に依頼することで、雇用の創出や地元企業の収益向上に貢献することができます。また、地域の伝統的な建材や技術を活用したリノベーションは、地元文化の保全にも寄与します。さらに、地域経済への波及効果として、リノベーションに関わる関連産業(資材供給や設備設置業者など)にも需要が生まれ、経済全体の活性化を促進します。環境への配慮と地域貢献を同時に実現できるのが、中古住宅選びの大きな魅力です。

 

中古戸建は、コストパフォーマンスが高いだけでなく、環境や社会に対してもポジティブな影響を与える選択肢です。これからの住まい選びでは、環境配慮を軸にした未来志向の視点が重要になるでしょう。

 

 

まとめ:建築コスト高騰時代の救世主!初めて家を買う方に優しい中古戸建入門

まとめ

中古戸建は、新築住宅に比べて経済的負担を大幅に軽減できるだけでなく、環境保護や地域社会への貢献という面でも優れた選択肢です。新築住宅の建設には、大量の資源消費やCO2排出が伴いますが、中古住宅の購入では既存の建物を再利用するため、これらの環境負荷を大幅に削減できます。また、リノベーションを施すことで、自分の理想に合った住空間を実現すると同時に、地域経済を活性化する効果も期待されています。

政府の政策支援や税制優遇措置も、中古住宅市場の成長を後押ししています。例えば、住宅ローン減税の適用範囲拡大や登録免許税・不動産取得税の軽減措置が挙げられます。さらに、築10年以内の物件は、耐震性能や省エネ性が優れていることから、コストパフォーマンスの高い選択肢として人気を集めています。加えて、インスペクション(建物診断)や修繕履歴の確認が整備されており、購入者が安心して中古住宅を選べる環境が整いつつあります。

地球温暖化対策の観点からも、中古住宅の購入は重要です。新築住宅建設時に発生するCO2の排出を削減できることに加え、省エネリフォームを通じて日常生活のエネルギー消費を削減できます。また、地域密着型の工務店や職人によるリノベーションは、地元の雇用を促進し、地域文化の維持・発展に貢献します。

これからの住まい選びでは、環境への配慮と経済性を両立させた未来志向の視点が求められます。中古戸建は、新しいスタンダードとして、家計に優しく、環境や地域社会への貢献を実現できる選択肢です。

特に重要な項目

  • 経済的メリット

新築住宅よりも1,500万円以上費用を抑えられるケースも。

  • 環境への貢献

建築資材の消費を抑え、CO2排出量を大幅に削減可能。

  • 政策支援

住宅ストック活用推進事業や税制優遇措置を活用。

  • 地域経済の活性化

リノベーションを通じて地元の雇用促進や伝統文化の保全に寄与。

  • 安心感

インスペクションや修繕履歴の確認により、購入リスクを低減。

 

 

中古戸建はこれらのメリットを備えた選択肢であり、環境保護や経済的な安定を求める現代の住宅ニーズに応える優れた解決策といえます。

 

 

松屋不動産販売株式会社 代表取締役:佐伯 慶智からの提案

不動産購入をご検討の皆さまへ

この度は、私ども松屋不動産販売株式会社のコラムをご覧いただき、誠にありがとうございます。今回のコラムでは、築年数が比較的浅く、環境負荷の軽減やコストパフォーマンスの面で優れた選択肢である中古戸建の魅力について詳しくお伝えしました。例えば、築10年以内の中古戸建では、新築住宅と比較して1,000万円以上安く購入できるケースも多くあります。また、既存建物を再利用することで、新築に伴うCO2排出量や資源消費を大幅に削減でき、持続可能な住まい選びに大きく貢献します。新築住宅の価格が高騰する一方で、中古住宅は経済性だけでなく、地域社会への貢献や持続可能性の観点からも多くのメリットがあります。

特に当社が力を入れているエリアである愛知県と静岡県西部では、購入後のリノベーションが可能な優良な中古戸建が多く流通しています。これらの物件は、住宅ローン減税や不動産取得税の軽減措置などの政策支援を活用することで、さらにお得に購入することができます。また、当社では経験豊富なスタッフがインスペクションや修繕履歴の確認を通じて、購入後のリスクを軽減するお手伝いをしています。

このコラムを通じて、皆さまが理想の住まいを見つけるきっかけになれば幸いです。

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