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不動産を買う前に!知っておくべき諸経費とその真実!

不動産を買う前に!知っておくべき諸経費とその真実!

不動産購入の際、諸経費はいくらかかる?本コラムでは、皆さまの不安を解消し、安心して物件を選ぶためのガイドラインとなります。不動産を購入する際には、単に物件の価格だけではなく、さまざまな諸経費がかかります。これらの費用は購入総額に大きな影響を及ぼし、計画していた予算を超えてしまうことも少なくありません。しかし、適切な知識と準備があれば、不意の出費に慌てることなく、スムーズに不動産購入のプロセスを進めることができます。この記事では、「不動産購入にかかる諸経費はいくら位?」という疑問に答え、購入プロセスを通じて発生する可能性のある各種の費用とその概算、そして、これらの費用を賢く管理し、節約する方法をご紹介します。あなたの不動産購入がより計画的で安心できるものになるよう、専門家のアドバイスをもとに詳細なガイドラインを提供します。

 

 

諸経費の概要と重要性

諸経費とは、不動産購入や建設工事・その他プロジェクトの実施にあたり、直接的な購入費・材料費や労働費以外に必要となる費用のことを指します。これには、手数料、管理費、運搬費、保険料、そして仮設工事費などが含まれる場合があります。特に建設工事においては、見積書に諸経費を正確に記載することが一般的であり、その精度は工事全体のコスト管理において極めて重要です。

 

諸経費の重要性は、プロジェクトの総費用を透明にし、予算内での完了を可能にする点にあります。実際に、資金計画や工事見積書では諸経費が工事全体の5~10%を占めるといわれています。この費用を見落とすことは、予算超過の直接的な原因となり得ます。

 

諸経費の適切な管理と記載は、購入や建築計画の透明性を高め、購入者や発注者と仲介業者や受注者間の信頼関係を構築する上で不可欠です。また、将来的な類似プロジェクトの見積もりを立てる際の参考にもなり、より正確なコスト計算を可能にします。したがって、諸経費の正確な把握と管理は、プロジェクト成功の鍵を握る要素の一つと言えるでしょう。

 

 

不動産購入にかかる諸経費の種類

不動産購入時には、物件価格以外にも様々な諸経費が必要となります。これらの諸経費は、購入プロセスを進める上で無視できない重要な部分を占めています。主な諸経費の種類には以下のものがあります。

 

  • 登記費用

不動産の所有権移転や抵当権設定など、不動産登記に関わる費用です。この費用には、司法書士への報酬も含まれます。

  • 仲介手数料

不動産会社が購入の仲介を行った場合に支払う手数料です。物件価格に応じた一定率が設定されています。

  • 印紙税

契約書に貼付する印紙の購入費用です。契約内容によって金額が異なります。

  • 固定資産税・都市計画税の清算金

売買契約時に、固定資産税や都市計画税の年度途中であれば、その年度分の税金を日割り計算で清算します。

  • 住宅ローン関連費用

金融機関によって異なりますが、事務手数料や保証料などが含まれます。また、ローンを組む際に加入が必須となる火災保険の初年度保険料もこの段階で支払うことが多いです。

 

これらの諸経費は、新築物件では物件価格の3〜7%程度、中古物件では7〜10%程度が一般的な目安とされています。諸経費は、不動産購入の総コストを把握する上で欠かせない情報であり、購入前にしっかりと計算しておくことが大切です。

 

諸経費については、お客様からの質問も多く、特に初めての不動産購入者にとっては、意外と知られていない部分かもしれません。正確な諸経費の把握は、資金計画を立てる上で非常に重要であり、想定外の出費を避けるためにも、事前に詳細なシミュレーションを行うことをお勧めします。

 

仲介手数料

仲介手数料は、不動産取引において、物件の売買を仲介した不動産仲介会社に対して支払う手数料です。この手数料は、不動産会社が提供するサービスに対する対価として設定されており、物件の売買価格に応じた一定の割合で計算されます。不動産取引における仲介手数料の支払いは、取引の成立時に行われるのが一般的です。

 

仲介手数料の上限は法律で定められており、日本では物件価格に応じて以下のように設定されています。

200万円以下の部分: 5%

200万円超400万円以下の部分: 4%

400万円超の部分: 3%

 

さらに、これらには消費税が加算されます。

仲介手数料って何

 

不動産取引をスムーズに進めるための専門的な知識や交渉、契約書の作成サポートなど、不動産仲介会社が提供する多岐にわたるサービスを考慮すると、仲介手数料は必要不可欠な費用と言えます。しかし、購入者としては、この仲介手数料も物件購入時の総コストの一部として考慮する必要があります。

仲介手数料の上限

 

不動産取引の際には、事前に仲介手数料を含めた総費用を正確に把握し、資金計画を適切に立てることが重要です。これにより、取引がスムーズに進行し、後になって予想外の出費に悩まされることがなくなります。

引用元:国土交通省>宅地建物取引業者が宅地又は建物の売買等に関して受けることができる報酬の額

 

登記費用と司法書士報酬

不動産取引において、物件の正式な所有権移転を行うためには、登記手続きが必要不可欠です。この登記手続きに伴う費用は、大きく分けて「登記費用」と「司法書士報酬」の二つに分類されます。

 

  • 登記費用

登記費用は、登録免許税として知られており、土地や建物の所有権移転登記、抵当権設定登記など、登記の種類に応じて国に支払う税金です。この費用は、登記の内容や物件の価格によって変動しますが、具体的な税率や計算方法は国税庁のウェブサイトなどで確認することができます。

引用元:国税庁>No.7191 登録免許税の税額表

 

  • 司法書士報酬

司法書士報酬は、登記手続きを代行する司法書士に支払う報酬です。この報酬は自由化されており、各司法書士事務所によって異なります。一般的には、手続きの複雑さや要する時間、さらには地域によっても費用は変動するため、事前に複数の司法書士から見積もりを取得して比較することが推奨されます。

 

通常の取引であれば、司法書士を指定するのは【買主】側になります。売主が宅建業者である場合などは、契約書の特約で『司法書士については、売主が指定するものとします』と売主側が指定すると定める事もあります。

よって、買主様の知り合いやご親類に司法書士の方がいらっしゃれば、その方に依頼するのが一番良いです。前述の通り司法書士報酬については、自由化されており、いわゆる『お友達価格』に報酬をして頂けるかもしれません。

引用元:日本司法書士会連合会>司法書士の報酬

 

不動産購入時には、これらの登記費用と司法書士報酬を含めた総コストを把握しておくことが重要です。適切な資金計画を立てるためにも、事前にこれらの費用について正確に理解し、予算に組み入れておく必要があります。事前の情報収集と計画が、スムーズな不動産取引への第一歩となります。

 

税金の種類と計算方法

不動産購入時に関連する税金にはいくつかの種類があり、それぞれに特定の計算方法が存在します。重要な税金には以下が含まれます。

 

  • 固定資産税等

固定資産税と都市計画税は、不動産所有者に年1回課される税金で、不動産の固定資産税評価額に基づいて計算されます。この税金は、購入後は毎年支払う必要があります。但し、購入した年度内は、『4月1日から引渡日前日までの分は売主の負担』『引渡日から同一年度3月31日分までを買主の負担』として、引渡日に未経過分を清算します。

 

  • 登録免許税

所有権移転登記や抵当権設定登記など、不動産に関する登記を行う際に必要となる税金です。計算方法は登記の種類や不動産の価格によって異なりますが、一般的には不動産価格の一定割合を税率として適用します。

登録免許税

引用元:国税庁>No.7191 登録免許税の税額表

 

  • 印紙税

契約書や金銭消費貸借契約書に必要な印紙を購入するための税金です。契約内容や金額によって必要な印紙の額面が決定され、それに応じた印紙税が発生します。

引用元:国税庁>No.7108 不動産の譲渡、建設工事の請負に関する契約書に係る印紙税の軽減措置

※2024年度税制改正では不動産売買で課される印紙税や不動産取得税、登録免許税の減税措置の延長も決まりました。

 

  • 不動産取得税

不動産取得税は、不動産の取引に注目し、土地や家屋の購入、贈与、家屋の建築などで不動産を取得(相続などの場合は除く。)した際に、取得した方に対して課される税金です。

不動産取得税の特例措置

土地等の取得にかかる課税標準・税率の軽減措置が2026年度まで延長となりました。また、長期優良住宅に限り、課税標準からの控除額が1,200万円から1,300万円に総額する措置は2025年度まで延長となっています。

引用元:総務省トップ > 政策 > 地方行財政 > 地方税制度 > やさしい地方税 > 不動産取得税

 

これらの税金の正確な計算は、不動産取引の透明性と公正性を確保するために不可欠です。特に不動産購入を検討している際には、これらの税金を含めた総コストの把握が重要となります。計算方法や税率は地域や時期によって変更されることがあるため、不動産購入の際には最新の情報を確認することをお勧めします。

 

固定資産税に関することは、過去のコラムに詳しく記述しております。そちらもご確認ください。

土地・建物の固定資産税は、どうやって決まっているの?

 

税金に関する理解を深めることは、不動産購入時の予期せぬコストを避けるためにも役立ちます。また、不動産取引における適切な資金計画を立てる上で、税金の種類と計算方法の知識は欠かせません。

 

その他の諸経費

不動産購入時に考慮すべき諸経費は、仲介手数料や登記費用、税金の支払いだけに限定されません。実際には、これらの主要な費用以外にも、多くの関連経費が存在します。これら「その他の諸経費」も予算計画に含めることが重要です。

 

  • 火災保険料

不動産購入時、特に住宅を購入する場合、火災保険への加入が求められることがあります。保険料は物件の構造や立地、保険の範囲によって異なりますが、将来的なリスクをカバーするために必要な経費です。

引用元:【公式】損保ジャパン>保険料試算(シミュレーション)・見積依頼

 

  • ローン関連費用

住宅ローンを利用する場合、金融機関による事務手数料や保証料、団体信用生命保険料などが発生することがあります。これらはローンの種類や借入額によって変動し、購入総額に大きく影響します。

 

  • リフォーム・修繕費

中古物件を購入する場合、入居前にリフォームや修繕が必要になることがあります。これらの費用は物件の状態によって大きく異なりますが、購入後すぐに生じる可能性があるため、事前に概算を把握しておくことが望ましいです。

 

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  • 引越し費用

物件購入に伴う引越し費用も見落としがちな諸経費の一つです。引越し業者の選定や、引越しの時期によっても費用は大きく変動します。

引越し価格ガイド

引用元:引越し価格ガイド>引っ越し見積もりシミュレーション

 

これらの「その他の諸経費」を考慮に入れることで、不動産購入における総コストの正確な把握が可能となり、資金計画の精度を高めることができます。購入を検討する際は、これらの費用も含めた全体的なコスト評価を行うことが重要です。不動産購入は大きな投資ですので、事前の準備と計画が成功の鍵を握ります。

 

 

諸経費の支払いタイミング

不動産購入時に発生する諸経費の支払いタイミングは、費用の種類によって異なります。計画的な資金管理のため、それぞれの諸経費がいつ必要になるのかを事前に理解しておくことが重要です。

 

  • 仲介手数料

仲介手数料は、物件の売買契約が成立した時点で発生します。売買契約締結時に半分、残金は物件の引渡し時に支払うケースが一般的です。特に、大手仲介業者は、契約時50%・取引完了時50%を徹底しているところも多いです。それ以外にも取引完了時100%という会社もあります。

 

  • 登記費用と司法書士報酬

登記費用と司法書士報酬は、物件の所有権移転登記や抵当権設定登記が完了するタイミングで必要になります。これらは通常、物件引渡し時(残金決済)に支払うことが一般的です。

 

  • 火災保険料

火災保険への加入は、ローンを利用する場合、金融機関から要求されることが多く、ローン契約時に保険加入される方が多く、保険料の支払いも物件の引渡し日・決済時に支払う事となります。

但し、原則保険の適用は、保険料を支払ったその日の16時からなので、決済を10時から始めて、11時に保険料を支払ったとすると、11時から16時の約5時間は【無保険状態】となりますので、決済日があらかじめ分かっているのであれば、前日に保険料を納めることがベストです。

 

  • 固定資産税・都市計画税

固定資産税と都市計画税は、年に一度、物件の所在地の自治体から請求されます。購入年度においては、購入時点での所有者に対して日割り計算された税額が請求されるため、決済時に残金と合わせて清算します。

翌年度からは、買主様のもとへ納付書が各自治体から送られてきます。

固定資産税等の清算についての注意点

 

  • その他の諸経費

その他の諸経費、例えばリフォーム費用や引越し費用は、サービスを利用するタイミングで支払うことになります。リフォームは工事完了後(契約金や中間金も金額によってはあります)、引越しはサービス提供日に支払うのが通常です。

 

これらの諸経費の支払いタイミングを把握し、適切に資金計画を立てることで、スムーズな不動産購入が実現します。不明点がある場合は、事前に不動産仲介会社や各社、担当者に相談することをお勧めします。

 

 

諸経費を節約する方法

不動産購入における諸経費は大きな出費となりますが、賢く節約する方法がいくつかあります。

 

  • 仲介手数料の交渉

仲介手数料は不動産会社に基本的に正規手数料をお支払頂くのが一般的です。但し、前述の通り報酬は『上限』を定めているだけなので、満額を絶対に払わないといけないと言う訳ではありません。多少の交渉であれば、合意してくれることもあります。もちろん不動産仲介業者はこの仲介手数料が『飯のタネ』ですので、過度の値引きはおすすめしません。我々も誠実に、一生懸命に媒介業務をやっていますので、ご理解いただけますと幸いです。

どうしても仲介手数料は払いたくない方は、直接売主(宅建業者)から購入することで仲介手数料が発生しない売買をすることをおすすめします。

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  • 登記費用と司法書士報酬の比較

登記費用の中には、司法書士報酬が含まれています。司法書士によって報酬が異なるため、複数の司法書士から見積もりを取り比較することで、コスト削減が可能です。

 

  • 火災保険の見直し

火災保険は必須ですが、加入する保険会社やプランによって保険料が大きく変わります。複数の保険会社の見積もりを比較し、必要な補償内容を検討することで、過剰な保険料の支払いを避けられます。

 

  • 固定資産税・都市計画税の軽減措置の活用

固定資産税や都市計画税には、一定条件下で利用できる軽減措置が存在します。自治体によって条件は異なるため、事前に情報収集し申請することが節税につながります。

固定資産税・都市計画税の軽減措置

 

  • その他の諸経費の見直し

引越し費用に関しては、引越し業者の見積もりを複数取る、引越しのオフシーズンに行う、荷物の量を減らすなどの方法で節約が可能です。リフォーム費用も、必要最低限の工事にとどめる、自分でできる作業は自分で行うなど工夫をすることでコストを抑えられます。

 

諸経費の節約は、情報収集と交渉が鍵となります。市場の相場を把握し、積極的に比較・交渉を行うことで、賢くコスト削減を実現しましょう。

 

まとめとご提案

不動産購入は、一生のうちで数回あるかないかの大きなイベントです。その際にかかる諸経費は、物件価格のみならず、購入者の家計に大きな影響を与える要素の一つです。本文では、不動産購入に際して発生する諸経費の概要、種類、支払いタイミング、そして節約方法について解説してきました。これらの知識を有効活用することで、購入プロセスをよりスムーズに、かつ経済的に進めることが可能です。

 

提案

購入前には、必ず諸経費についての詳細なシミュレーションを行い、予算計画に組み入れることをお勧めします。また、可能な限り複数の不動産会社や金融機関、保険会社から情報を集め、比較検討を行ってください。特に、仲介手数料、登記費用と司法書士報酬、さらには固定資産税・都市計画税などの税金は、節約の余地があるポイントです。最後に、諸経費を節約することは重要ですが、安全性や将来のリスクを考慮し、必要な保険には加入する、適切な登記手続きを行うなど、賢明な判断が求められます。

 

不動産購入は複雑で時間も労力もかかるプロセスですが、事前の準備と知識があれば、より良い購入経験につながります。本ガイドが、あなたの不動産購入の旅において役立つ情報を提供できたなら幸いです。

 

不動産購入は人生の大きな決断です。その過程で発生する諸経費は、多くの方にとって大きな負担となりがちです。しかし、ご安心ください。松屋不動産販売株式会社では、不動産購入に関わるあらゆる疑問や不安を解消するために、一人ひとりのお客様と真摯に向き合うことをお約束します。

 

代表取締役の佐伯慶智より提案をさせていただきます。

当社スタッフが、購入に伴う諸経費の詳細から資金計画のアドバイスまで、豊富な経験をもとに最適な解決策をご提案します。私たち松屋不動産販売は、お客様の理想の住まい探しを全力でサポートし、不安を希望に変えるお手伝いをします。

 

お客様の大切な一歩を支える良きパートナーとして、最良の提案をさせていただきます。お客様が抱える不動産購入に関する疑問や悩みを、松屋不動産販売株式会社で是非解決してください。

 

不動産購入において、家デパに興味を持っていただけましたら、ぜひ[来店予約]のフォームよりご連絡ください。わたくしをはじめとする専門スタッフが、お客様の大切な未来のために、心を込めて対応させていただきます。お客様の不動産購入の旅が、より明るいものになるよう、松屋不動産販売が全力でサポートします。

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