中古住宅を見る前に:内見のため・・・

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中古住宅を見る前に:内見のための事前準備と持ち物案内

中古住宅を見る前に:内見のための事前準備と持ち物案内

中古住宅の購入を考える際、内見はその決定を左右する重要なステップです。この一歩を踏み出す前に、適切な事前準備がなされているかが鍵となります。事前準備には、自分のニーズに合った住宅を見極めるためのチェックポイントの明確化や、質問リストの作成、そして住宅ローンの事前審査の理解などが含まれます。また、内見の日に持参すべきアイテム、例えばメジャーやメモ帳、カメラやスマートフォン、さらにはすこし専門的な道具として水平器の重要性についても詳しく解説していきます。内見は、ただ単に住宅を見るだけではなく、将来の生活を想像し、賢明な判断を下すための機会。この記事を読むことで、中古住宅の内見を成功に導くための準備と持ち物に関する全ての情報を得ることができます。あなたの中古住宅選びに欠かせない知識とヒントを、ここでしっかりと身に付けましょう。

 

中古住宅内見前の事前準備

中古住宅の購入を考えたとき、内見はとても重要なステップです。この内見を効率よく、かつ的確に行うためには、事前の準備が不可欠になります。じっくりと計画を立て、どのような点に注目し、何を確認すべきかを事前にリストアップしておくことが大切です。そうすることで、内見時の限られた時間を最大限に活用し、後悔しない住宅選びにつなげることができるでしょう。

 

内見の目的を明確にする

内見に訪れる際には、自分自身でその住宅が自分のニーズに合っているかどうかを判断することが目的です。この目的をはっきりさせることで、具体的な確認ポイントや質問が見えてきます。たとえば、家族構成やライフスタイルに合わせた間取り、通勤・通学路の便利さ、周辺環境など、自分の優先順位に沿ったチェック項目を決めることが大切です。また、リフォームやリノベーションの可能性や将来的な売却についても考えておくとよいでしょう。これらを踏まえた上で、内見に臨んだときには焦ることなく、冷静な判断ができるようになります。

 

将来的な売却・リセールバリューについては、過去のコラムに書いていますので、そちらをご覧ください。

その土地!30年後も価値がありますか?◆紹介されたその『土地』、本当に良いモノなのでしょうか?◆

 

事前に質問リストを作成する

内見時に何を確認すべきか、事前にリストアップしておくことは非常に重要です。住宅の状態はもちろんのこと、日当たりや通風、住宅設備の老朽化の程度、近隣とのトラブルの有無など、細かい点まで質問リストに盛り込みましょう。しかし、実際に内見するとなると、予期せぬことがあるかもしれませんから、新たな疑問が浮かんだ場合には追加していく柔軟性も大切です。質問リストは、後で検討する際の指標となる大切な情報源となりますので、内見の前にしっかりと準備しておくことをおすすめします。

内見時チェックポイント

上記より内見時のチェックポイントをまとめたものをご用意いたしました。

ダウンロードや印刷してご活用下さい。

 

ローンの事前審査を理解する

中古住宅を購入する際、多くのケースで住宅ローンを利用することになります。ローンの事前審査を理解し、用意しておくことは、購入の意思表示としても重要な意味を持ちます。どれだけの金額が借り入れ可能か、月々の返済額はどの程度になるのか、自分の家計状況に合った計画を立てるには、この事前審査が大切な手がかりになります。場合によっては、内見の際に事前審査の結果を提示することで、販売側にも真剣に検討している姿勢をアピールすることも可能です。ローンの事前審査をしっかりと理解し、スムーズな住宅購入のための準備を進めましょう。

 

住宅ローン事前審査に必要なもの

  • 運転免許証
  • 健康保険証
  • 源泉徴収票(市県民税決定通知書など)
  • 印鑑

 

 

持ち物リストとその理由

日々の生活や仕事の中で、私たちは様々なシチュエーションに直面します。その中で、効率よく、またはもっとクオリティの高い成果を出すために特定の持ち物が必須になります。持ち物リストは、その日の活動に必要なアイテムを忘れずに準備するため、また、状況に応じて柔軟に対応するための基盤となるのです。

 

メジャーやメモ帳の必要性

仕事でも趣味でも、正確な寸法を測る必要が出てくることがあります。メジャーはそのような時に欠かせないアイテムです。例えば、家具の配置を考える際や、カーテンのサイズを確認する時など、メジャーを持っているだけで、手早く確実な作業ができるようになります。

 

また、アイデアを思いついたときや、大切な情報を後で参照したい時にメモ帳はとても便利です。デジタルデバイスも有用ですが、メモ帳は電池切れの心配がなく、サッと取り出してすぐに使える手軽さがあります。何より、書く行為自体が思考を整理する手助けになり、記憶の定着にも効果的でしょう。

 

カメラやスマートフォンの活用法

人の記憶というものは、時に曖昧であったり、間違っていたりするものです。内覧した物件のリビングの壁紙、建具の色を思い違いしてしまうと、その後購入する調度品やカーテンがまったくその部屋に合わないものになってしまう事も考えられます。なので、売主の了解が得られるのであれば、カメラやスマートフォンで撮影をさせてもらい、記録として残しておくことをおすすめします。見学を終えて、複数の物件から購入を検討する場合、記憶をたどる事も大事ですが、鮮明に記録されている写真をもとに思い返す事で、購入の選択を確実なものにしてくれるはずです。

 

水平器などの専門的な道具の必要性

【購入した建物が傾いていた】このような事態は誰もが避けたいことだと思います。私は、たくさんの物件を査定や案内で見て来ておりますので、傾きについては直ぐに分かりますが、傾きについてお気づきにならない方もたくさんいらっしゃいます。中古住宅の場合、ある程度の築年数が経過していれば、いわゆる【傾き】というのは出てくるものです。

それが、地盤によるものなのか?構造によるものなのか?単なる床のたわみなのか?それを判断するのはとても難しいものです。ある程度の許容範囲を国土交通省が発表しているので、それを参照頂くのが良いと思います。

本格的に【傾き】を計測しようとすると、専門業者を入れたり、計測器などの機械を入れたりしないといけませんが、ある程度⇒傾きがあるかないかの判断であれば、水平器(水準器ともいいます)を窓枠や床において、計測することで判断することが出来ると思います。

住宅紛争処理の参考となるべき技術的基準

参考:国土交通省 住宅紛争処理の参考となるべき技術的基準

 

 

中古住宅内見のポイント

中古のお宅を見に行く時には、新築の物件にはない特有のチェックポイントがあることを知っておく必要があります。今後長い月日を過ごすことになる住まい選びにおいて、基本的な構造や設備の状態を確認することは欠かせません。また、リフォームの実施状況やそれに伴う詳細な情報収集は、購入後の生活の質を大きく左右します。さらに、日当たりや通風も重要なポイントです。これらの側面を総合的に評価し、快適な住環境を見極めるためのポイントを押さえておきましょう。

 

構造や設備のチェックリスト

購入を予定している中古住宅について、まず確認しなければならないのは建物の構造や設備の状態です。耐震性の点では、建築当時の基準を満たしているか、あるいは後からの補強はされているのかといったことが重要な判断材料となります。また、屋根や外壁の状態、基礎のひび割れなども念入りにチェックする必要があります。内見時には、水回りの設備もしっかりと目を通しておきましょう。給湯器や配管の状態はもちろんのこと、トイレ、風呂、洗面所などの日常的に使う部分の劣化がないかを見ることで、将来的なリフォームの必要性も見極められます。電気配線やガス設備に関しても、埋め込み式であるか、露出しているかなど、安全面の確認を怠らないようにしましょう。

 

耐震性や建物の構造については、過去のコラムに詳しく書いておりますので、そちらをご確認ください。

耐震性VS間取りの自由度◆住まいにおける選択のジレンマ◆

 

リフォーム済物件のメリットとデメリット!注意点と購入のポイント

 

リフォームの有無とその詳細

中古住宅を見る際は、過去に行われたリフォームの有無を確認することが大切です。リフォームが行われた場合、どの程度の規模で、どのような工事がされたのか、詳細をヒアリングしましょう。キッチンやお風呂、トイレ等の水回りだけでなく、床や壁の張り替えがあるかどうかもチェックするべきですね。材質にも注目し、将来的に発生しうるメンテナンスの問題を見積もることが出来ます。さらに、リフォームによって生じた隠れた欠陥がないか、細やかな検査も必要です。実際の工事を行った業者や時期、保証の範囲などの情報も、後々のトラブルを避けるために収集しておくべきでしょう。

 

日当たりや通風の評価の仕方

住まいの快適さに影響を与える日当たりと通風ですが、これらを評価するには実際に様々な時間帯に訪れてみることをおすすめします。朝、昼、夕方のそれぞれの時間にどの部屋にどの程度光が差し込むのか、また、風の通り道は把握しておきたいものです。自然光の入り方は、生活のリズムや心地良さに直接関わってくるからです。通風に関しては、窓の位置やサイズ、そして周辺の建物や地形によって風の通り方が左右されるため、これらも重要な評価項目となります。特に夏場の涼しさや冬場の暖かさを考慮すると、通風はエネルギーコスト削減にも繋がりますから、じっくりと吟味することが重要です。

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質問リストの作成と活用

質問リストは、情報を逃さず網羅的に収集するためにとても重要です。特に複雑な取引や情報収集が求められる場面、たとえば不動産の購入時には不可欠です。質問リストには、自身の疑問点を明確化する効果もあります。準備を怠らず、的確な情報収集を行いましょう。

 

前もって準備するべき質問

購入前に前もって準備しておきたい質問はたくさんあります。それらは、購入を検討している物件の基本情報の確認から始まります。たとえば、物件の築年数、維持管理状況、リフォームの履歴、周辺環境に関する情報などです。また、資金計画に関連する質問、住宅ローンの利用条件や物件価格の交渉余地に関する質問も重要になります。事前に準備することで、実際の物件を見た際、感情に流されず客観的な判断が可能になります。

 

内見時に忘れがちな質問

内見時には、実際に目で見て感じる情報が多く、肝心の質問を忘れてしまうことが少なくありません。例えば、防音性や日当たり、風通しの実際の様子に関する質問は重要ですが、忘れがちです。周辺の生活施設や公共交通の利便性など、日常生活に密接に関わる情報も重要です。また、セキュリティや隣人等の関係性、災害時の対策に関する質問も見落としがちです。内見時は事前にリストを確認しながら、大事なポイントを見落とさないようにしましょう。

 

売主や仲介者への的確な質問術

売主や仲介者への的確な質問は、交渉を有利に進める鍵となります。そのためには、相手が答えやすく、かつ必要な情報を引き出せるような質問を心がけましょう。質問は明確で簡潔なものが効果的です。慣れない専門用語を使うよりは、自身が理解している言葉で具体的に質問することが大切です。また、質問をする際には、自身の要望をハッキリさせ、交渉において何が譲れる点か、譲れない点かを明確にしておくことが肝心です。それにより、対話を通じて両者の合意点を見つけやすくなります。

 

 

内見後の対応と重要視すべき点

内見を終えたあとの対応は、その物件があなたにとって理想的な住空間かどうかをじっくり判断するための大切な過程です。特に、初めて見る物件に対する印象は後に色褪せがちですが、実際に住むとなれば毎日直面する事柄ですから、細かな部分まで検討する必要があります。この段階で重要なのは、直感のみに頼らず、具体的な視点から物件を評価することでしょう。

 

内見後の感想メモの整理

内見を終えてすぐに行うべきことは、感想メモの整理です。内見中に感じた感情や疑問点を記録しておくことで、後から冷静に検討する際の判断材料となります。この際、印象だけでなく、日当たりや風通し、収納の容量といった具体的な情報も記録しておくことが必要です。また、室内の写真を撮影しておくことで、後で詳細を確認する際に役立ちます。これらのメモや写真は、将来的なリフォームや家具の配置を考える上でも実際に役に立ちます。

 

住宅瑕疵保険などの確認

次に忘れてはならないのが、住宅瑕疵保険の有無と内容の確認です。新築物件の場合、通常、住宅瑕疵担保責任保険に加入していることが多いですが、中古物件の場合はその保証がないこともあります。保険に加入している場合でも、どのように保証されるのか、どの部分が対象なのかを把握しておくことが重要です。万が一、引き渡し後に瑕疵が発見されたときに、適切な手続きをとることができるからです。不明点は、不動産会社や売主に確認し、クリアにしておくことが肝心です。

 

二度目の内見を検討する理由

一度目の内見では見落としがちな問題点が、二度目の内見で見えてくることがあります。また、異なる時間帯に訪問することで、日中の明るさや周囲の騒音など、生活環境に大きく影響する要素を再チェックできるからです。もし可能であれば、平日と週末の両方で内見を行い、周囲の環境がどのように変わるのかを体感することが望ましいでしょう。二度目の内見を行うことで、購入を決断する前にさらに明確な理解に基づく判断が可能となります。

 

 

費用試算と予算管理

計画を実現させるには、正確な費用試算と厳格な予算管理が欠かせません。特に購入検討をする物件の規模により、予見しがたい出費が増えがちです。そのため、計画の初期段階から、経費削減や資金調達の道筋を明確にし、余裕を持った予算設計に努めなければなりません。

 

リフォーム費用の見積もりとその影響

リフォームを考えた際、まず始めに行うべきは費用の見積もりです。この見積もりがプロジェクト成功の鍵を握ると言っても過言ではありません。予想外の費用が後から発生しないように、詳細なチェックリストを作成し、現場調査を徹底することが重要です。素材の選定や作業範囲の明確化、さらには施工業者とのコミュニケーションを通じ、リアルなコストを把握する努力を怠りません。

 

一方で、見積もりは単にコスト計算にとどまらず、その結果はローンの組み方や生活設計にも大きく影響します。しっかりとした見積もりを行なうことで、将来的な負担を最小限に抑え、計画通りのリフォームを成功させることができるのです。

 

購入の総コストと長期的な費用計画

物件の購入は人生で最大の出費の一つです。そのため、初期費用だけでなく、長期にわたる維持費用まで考慮した総コスト計算が求められます。購入費用、登記費用、修繕積立金といった直接的な費用だけではなく、将来のリフォームや税金、さらには物件保有における潜在的なコストまで考慮して、長期的な視点で費用計画を立てることが重要であります。

 

総コストを把握した上で、貯蓄計画や固定資産税の予測など、実現可能な費用計画を策定します。これにより、予想外のコストに動じることなく、快適な住まい生活を送ることができるでしょう。

 

諸経費と税金の確認

資金計画において見落としがちなのが、諸経費と税金です。これらは不動産取引全体において一定の割合を占め、軽視すると大幅な予算オーバーにつながるリスクがあります。購入時は印紙税や登録免許税、物件取得時には不動産取得税がかかり、さらには毎年の固定資産税や都市計画税などが継続してかかります。

 

これらの税金や経費は地域や物件の種別、評価額によっても異なるため、事前の確認と正確な計算が必要です。適切な事前調査とプロフェッショナルなアドバイスをもとに、資金計画の精度を上げていくことが、安心して物件を手に入れるための鍵となります。

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相場情報の収集と比較検討

市場における最適な選択を行うためには、適切な相場情報の収集と比較検討が必須です。不動産の価格は、場所や時間によって大きく変動することがあります。特に、終の棲家としての不動産購入を考える際は、念入りな市場分析が求められます。複数の情報源を駆使して、最新かつ正確なデータに基づき、丁寧な比較を行うことが成功の鍵となります。

 

同じエリアの他物件との価格比較

物件購入や投資に際しては、同じエリアの他物件との価格を比較することが大切です。エリア内でのランキングを把握することで、その物件が市場価値と照らし合わせて適正価格であるかどうかを評価することができます。また、近隣物件の売買情報は価格形成のヒントにもなりますので、不動産会社の提供する過去の取引実績やインターネット上のデータベースなど、幅広い情報を集めることで、市場の動向をより詳細に理解することが可能になります。

 

時期による価格変動の注意点

不動産市場においては季節や経済情勢による価格変動が見られます。例えば、新学期が始まる春や転勤シーズンなどは需要が高まり、自然と物件価格が上昇する傾向にあります。このような時期の特性を理解し、タイミングよく物件を探すことで、購入のチャンスをつかむことができるでしょう。また、景気動向や金融政策による市場の変動にも敏感である必要があります。経済全体の低迷が予想される場合、不動産価値が減少するリスクも考慮し、投資戦略を立てる際の重要な要素です。

 

物件価値を判断するための情報源

不動産の物件価値を適切に判断するためには、信頼できる情報源をベースにリサーチを行います。その中でも、公的機関が発表する土地の公示価格や基準地価は、客観的な市場価値の指標として広く用いられています。さらに、不動産ポータルサイトや不動産会社の取引価格情報、周辺環境の変化に関するニュースや地域開発計画も参考になります。最終的には専門家の知見を取り入れつつ、複合的な視点から価値判断をすることが重要でしょう。専門家と共に、納得のいく物件評価を目指していきましょう。

 

 

中古住宅を見る前に:内見のための事前準備と持ち物案内:まとめ

中古住宅の購入を検討する際、内見は不可欠なステップです。この記事では、「中古住宅を見る前に:内見のための事前準備と持ち物案内」というタイトルの下、中古住宅の内見における重要な要点と、そのための事前準備の重要性に焦点を当てています。内見の目的を明確にすること、事前に質問リストを作成すること、ローンの事前審査を理解することが、効果的な内見のために必要です。さらに、内見時に持参すべき持ち物についても詳しく説明しており、メジャーやメモ帳、カメラやスマートフォン、専門的な道具の必要性を解説しています。中古住宅の内見は単なる見学以上のものであり、自分の将来の生活を想像し、賢明な判断を下すための重要な機会であることを強調しています。このまとめから、中古住宅の内見における事前準備の重要性と、成功への道を見つけるための有益な情報を読者に提供することを目指しています。これにより、読者の皆さまは中古住宅を購入する際の決断に自信を持つことができるようになります。

 

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