不動産購入のセンスを磨いてみませんか?
センス(sense)とは一体何でしょうか?
よく会話の中で、『君は野球のセンスがあるね』とか、『営業センスがあるね』と使われますが、
センスって?
何なんでしょうか?
例えば、下図の8つのアートの中で、どれが一番センスがあるか?皆さん分かりますか?
分かる人には分かるのだと思いますが、私には全く分かりません。
それは、私が、絵・アートについて不勉強だからであり、美術的感性を持ち合わせていないからです。
そして、絵のタッチ、色使いを判断して、上手い・下手を判断することが出来ないからだと思います。
では、少し回り道をしましたが、もう一度センスについて考えてみたいと思います。
センスとは・・・
言葉その物の意味は、物事の微妙な感じを悟る心の動きとありますが、私が思う『センス』とは知識ではないかと思います。
漠然とした言い方なので、もう少し分かりやすく言うと、センスを磨くとは、普通を知る・平均を知る・常識が分かるとかの知識を持って判断が出来るという事ではないかと考えています。
なので、ここで言う『不動産購入のセンスを磨く』とは、
- 売れている中古戸建の大体の築年数は築○○年までが多い
- この地域の新築建売住宅は、相場が○○○○万円前後
- 中古マンションの間取りは4LDKより最近は〇LDKの方が売れている
- この辺りで土地を買おうとすると坪当たり○○万円はする
- あの新築は建物だけで大体○○○○万円は下らない
この様なことが分かる(知っている)ようになる事だと思います。
日常、我々不動産仲介業者は、売却を検討されているお客様に、具体的根拠を示してご所有不動産の査定をしたり、新居(分譲住宅や中古戸建、中古マンションなど)をお探しの皆様には、いくつもの物件をご紹介して、その物件の案内したりと、通常業務において、たくさんの不動産を見ています。
よって、我々は、そのセンスを常に磨いている事となります。
では、これらの事を『初めて不動産を買おう』としている方が、直ぐに分かるようになるでしょうか?
実は、ある程度の事は、自宅のパソコンやスマホで、その知識を得る事が出来ます。
例えば、土地を購入しようとされている方ですと、国税庁が毎年発表している路線価を見て頂くとその地域の大まかな金額が分かります。(どなたでも閲覧することが出来ます)
また、国土交通省がこちらも毎年発表している地価公示を路線価同様にどなたでも閲覧することが出来ます。
参考:標準地・基準地検索システム~国土交通省地価公示・都道府県地価調査~ <検索地域選択(都道府県)> (mlit.go.jp)
これらの価格や金額をひとつの目安として、自分が購入したい地域の土地相場や金額の変動(上がっているのか、下がっているのか)を知る事が出来ます。
また、当社のホームページやSUUMOなどのポータルサイトをご覧頂いても、現在売出中の物件が掲載されていますので、参考にしていただくことも出来ます。
但し、『不動産一括査定サイトの功罪について』にも書いておりますが、一括査定サイトで査定され、売りに出ている物件は相場より高めに出ている事が多いので、その辺りは気を付けて頂きたいです。(参考にならない位、高額で市場に出ている物件もあります)
では、実際に取引された事例(いわゆる成約事例)を見てみたい場合は、どのようにすれば良いのでしょうか?
それは、やっぱり我々不動産仲介業者に直接聞いて頂くのが一番良いと思います。
例えば、我々が営業エリアとしている愛知県東三河・西三河地域、静岡県西部地域において、マンションを探している場合、下図のようなデータは直ぐに出す事が可能です。(令和4年度〈令和4年4月~令和5年3月末〉中古マンション成約事例)
松屋不動産販売 家デパの店舗がある豊橋市・豊川市・知立市・浜松市中区の中古マンションのデータです。
統計学的に考えて、成約事例のサンプル(豊橋市43件、豊川市7件、知立市26件、浜松市中区70件)が少ないので、100%信用がおけるデータになっていませんが、参考にして頂けるように、平均値・中央値・最大値・最小値を一緒に記載しておきます。
特に、上記中古マンションの事例の中に、築年数が経過した単身者向けの投資用マンションも事例に含まれていますので、皆さんがお探しの3LDKや4LDKなどの居住用不動産だけを抽出すると平均価格はもう少し高めに出る事となります。
ここまでの説明で、皆さんの『不動産購入のセンス』は随分磨かれてきたと思います。
次に、もう少しだけ説明をしておきたいことがあります。
それは、実際に不動産を買った方と自分との比較です。
このコラムでの言い回しで言えば、不動産を実際に買った方の年齢や収入、買った物件の金額や面積の平均を知り、自分との比較をしてセンスを磨いて頂きたいと思います。
コチラも国土交通省が発表しているデータを参照していきましょう。
下図は、新築分譲住宅と新築マンションを購入された方とその物件に関するデータです。
コチラもサンプルが少ないので、100%信用がおけるデータではありませんが、傾向を捉える上では、貴重なデータとなっています。
また、ウッドショック等で資材が高騰している時期(『新築マンション高騰中?』をご参照ください)のデータですので、分譲住宅(一戸建て)購入額は4,000万円オーバーとなっています。
特に新築分譲マンションは5,000万円に近く、高騰しているのがよく分かります。
首都圏の高騰具合を反映しているので、我々が住む『愛知県』や『静岡県』ではここまでの高価な買い物にはなっておりませんが、分譲住宅購入者(一戸建て購入者)の平均的人物像は以下の様になります。
世帯年収:700万円(ご主人と奥様の年収を足した年収)
購入額:4,200万円(愛知県・静岡県では2割位安いのではないでしょうか?)
自己資金:800万円
借入金額:3,300万円
世帯の借入(住宅ローン)自体は、年収で決まってきますので、地域差は大きくなることは少ないですが、自己資金は、物件価格が4,000・5,000万円となって来ると、ある程度(2割前後)入れないと購入は難しくなりますので、多くなる傾向にあります。
逆に、価格が2,000~3,000万円台の地域では、100%融資等で購入が可能になりますので、自己資金額は減少し、かつ購入年齢も下がる(若くなる)傾向にあります。
今回のコラムは、この辺で終わりたいと思いますが、皆さん『不動産購入のセンス』は磨けましたでしょうか?不動産仲介のプロフェッショナルもビックリするようなセンスを身につけて、不動産の購入を検討頂ければ幸いです。
また、『不動産購入のセンス』を磨きたい方、簡単な質問から始めたい方、是非、遠慮なく松屋不動産販売 家デパへご来店ください。宜しくお願いいたします。
松屋不動産販売株式会社
代表取締役 佐伯 慶智