こんな仲介業者とは、さっさとサヨナラして下さい
小職は、今年50歳となりましたが、若手の頃の不動産屋と言えば、まだまだ怖い業者も居たりして、危ない目にあったり、恫喝されたりした記憶があります。
今はそんな業者も見かける事は無くなりましたが、個人レベルでは『えっ』と思う人物はまだまだ存在します。
査定時
不動産仲介業者(宅地建物取引業者)は、不動産の査定を行う際、その物件の価格について具体的根拠を示して、依頼者へ査定価格を説明しないといけません。
具体的根拠の例としては、査定物件の周辺での成約事例、類似物件の成約事例、路線価や公示地価、近隣の売り出し中物件の状況などがそれにあたります。
また、査定物件の長所や短所なども加味して、ご所有不動産(土地・戸建・マンション)の査定を行います。
ですが、実に多いのが、その査定価格に具体的根拠を示さない業者が多いです。
ペラペラの査定書に適当な言葉を並べて、『この辺りでは大体・・・』ともっともらしく話をして、最後に『いくらで売りたいですか?』と依頼者に質問し、『じゃあ!その金額で売りに出しましょう』と根拠も意見も説明もなく、査定ですらない査定をしてきます。
その他にも、一括査定で多いケースをご紹介します。
不動産一括査定サイトの功罪についてでも取り上げましたが、下図のようなケースです。
先のコラムでも書いているので、ここでは端的に説明します。
査定価格を3,000万円と中央値2,250万円より3割以上高く査定した業者は、ハッキリ言って売る気がありません。
ただ単純に『物件を預かりたいだけ』です。売却依頼をたくさん貰っている業者と思われたいだけなのです。
もちろん『売れるわけありません』(詳しくは、不動産はナマモノですを見て下さい)。
逆に、中央値より2割安く査定する業者は、『知り合いの業者に買ってもらおう。そして、リフォームしてまた売りに出してもらおう』と考えている邪な業者です。
このような2社に捕まったら、大変ですので、くれぐれもご注意ください(相手にしないのが一番です)。
上記2社とは別に、不動産仲介大手、準大手の営業マンに多いのが、自信があり・プライドが高いので、依頼者の皆さんが、ご自宅やご所有不動産の売却依頼(媒介契約)を他社に出した場合、恫喝や威圧する方もいます。
コチラはこちらで注意して下さい。
営業なのに『人となりを見られている』という事に気付いていない人もたくさんいるので『なぜですか?ウチが一番ですよ』『そんな所に頼んでも絶対売れませんよ』と怒って言ってきます。
少しでも不安を感じ(威迫を受けた)たら、所轄官庁へ通報した方が良いと思います。
売却活動時
不動産の査定に具体的根拠を示してもらい、提案にも納得がいき、担当営業マンの人となりも良く、媒介契約を締結したとしても、まだ安心しないで欲しいです。
以下のケースも良くご相談を頂く話となっています。
・HPやポータルサイトに全く掲載してもらえない
・案内も無ければ、連絡すらない
・指定流通機構に登録がされていない
まず、ご依頼された内容が『専任媒介契約』または『専属専任媒介契約』であった場合、指定流通機構への登録は義務なので、専任媒介契約で『契約締結の日の翌日から7日以内』、専属専任媒介契約で『契約締結の日の翌日から5日以内』に登録をしなければなりません。
また、業務の進捗・処理状況は、文書等で、専任媒介契約の場合『2週間に1回以上』、専属専任媒介契約の場合『1週間に1回以上』報告しなければなりません。
また、指定流通機構に登録がされているかどうかは『登録証明書』をしっかりと貰って下さい。
以上の様に、我々、宅地建物取引業者は様々な義務が課せられています。
なので、成約に向けての積極的義務(販売活動)をしない、報告をしない、指定流通機構に登録をしないなどは、全て宅建業法違反です!
この様な事例がありましたら、このコラムのタイトル通り『こんな仲介業者とは、さっさとサヨナラして下さい』。
そして、松屋不動産販売 家デパに是非ご相談ください。
松屋不動産販売株式会社
代表取締役 佐伯 慶智